グリーンウォーターの使い方は2つ
- 針子の飼育水として使う。(オススメ)
- 若魚や成魚の飼育水として使う。
針子の飼育水として使う。(オススメ)
針子(めだかの赤ちゃん)はヒレが未発達なので泳ぎがうまくありません。だからエサのところまで泳いでいくことが難しく、エサを十分に食べることができません。それから口が小さいので食べることができるエサが少なくなります。
その結果、多くの針子が餓死により死んでしまっています。針子の死因のほとんどが餓死です。
そこで『グリーンウォーター』の登場です。
グリーンウォーターには植物プランクトンが豊富です。グリーンウォーターが緑色をしているのは、植物性プランクトンがたくさん含まれているからです。汚れではありません。その植物性プランクトンはとても小さく、針子のエサとして最適なのです。
グリーンウォーターの中で生活する針子は、まさに24時間365日口元にエサがある状態になります。だからエサ不足になる心配がありません。泳ぎが下手でも問題ありません。呼吸と同時に栄養摂取が可能です。口が小さくてもかまいません。植物性プランクトンはとても小さい生き物です。
グリーンウォーターで飼育をした針子は生存率が高くなります。みなさんも是非試してみて下さい。
若魚や成魚の飼育水として使う。
グリーンウォーターは針子にだけ良い物というワケではありません。大人になっためだか飼育にも使われます。針子の時同様、エサ不足を解消します。それからめだかの色揚げ効果にも影響を与えると言われています。
グリーンウォーターのデメリット
- 見た目が悪い
- 溶存酸素量が減る
- めだかの様子が観察しにくい。
見た目が悪い。
一般的に見れば緑に濁った水です。めだかを飼育していない方からしたら汚れた水とみられがちです。屋内飼育の場合はなおさら見た目が悪いです。グリーンウォーターでの飼育は屋外飼育の場合に限った方がいいです。
溶存酸素量が減る
植物性プランクトンは光合成をします。光が当たっている時間は酸素を生み出します。しかし夜間はどうでしょうか。植物性プランクトンも生き物なので呼吸をします。光合成をしない時間は酸素を吸って二酸化炭素を吐き出します。
すると夜間は水中の溶存酸素量が減り、めだかが必要とする酸素が足りなくなる可能性があります。しかしそんなに心配をする必要はありません。必要以上の過密飼育や高水温による飼育でないかぎり大丈夫です。(※水温が上がるほど溶存酸素量は減っていきます。)
めだかの様子が観察しにくい。
色が付いた水ですので、単純にめだかが見えにくいです。水面近くまで来れば見えますが、少し潜ってしまうともう姿形が見えません。これではめだかの病気や体調を観察することができません。さらに、万が一めだかが死んでしまい底に沈んでいた場合、気づくことができません。そのまま放置すれば、水質は急激に悪化していきます。
定期的に水をかき混ぜて、めだかの様子を確認することが必要です。
グリーンウォーターは針子用に使いましょう。
グリーンウォーターのメリットとデメリットを考えると、針子の飼育のみ使った方が良いと思います。そして2週間~4週間が経過した針子はグリーンウォーターの飼育から透明な水(クリアウォーター)での飼育をおすすめします。この時期になればある程度自分でエサを食べることができるからです。
グリーンウォーターの植物性プランクトンは針子のエサとして適していますが、大きく成長をするには栄養が足りません。そのため、生後2~4週間を経過しためだかには栄養豊富な生き餌や粉エサを与えて大きく成長させてあげるといいと思います。植物性プランクトンでお腹をいっぱいにして欲しくないので、生後2~4週間を経過したら、クリアウォーターで飼育をしていきましょう。
でも一番のおすすめはPSBでの飼育
さぁ、グリーンウォーターの良さを知って頂いたみなさまにここで衝撃的なお話です。針子の飼育で一番おすすめなのはPSBでの飼育です。グリーンウォーターではないというまさかの展開。
PSBの詳しい話は別の記事でご紹介します。
PSBはグリーンウォーターのメリットを持ちつつ、デメリットを解消できる液体です。私は針子の飼育の際にはPSBでの飼育をおすすめしています。
ただしPSBにもデメリットはあります。それはお金が少しかかること。そしてめちゃくちゃ臭いということです。
しかし、そんなデメリットを無視できるくらいPSBの効果は高いです。日本で一番と言っても良いブリーダーさんもPSBで針子の飼育をしています。PSBはすごいんです。
みなさん、グリーンウォーターのことを知って頂けましたでしょうか。グリーンウォーターは日光にあてていれば、2,3週間で勝手にできるという手軽さと、その割には効果が高いというコストパフォーマンスに優れています。みなさまの気に入った方法でグリーンウォーターを活用してみて下さい。
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